7&8話見たー

7話はとらハ3のフィアッセコンサートがらみ以来のドレス回なのに伝統の作画崩壊でちょっとショボーン。

8話は各所で話題になっていますので、つたないながら私も感想を。
(もちろんネタバレありなので未見の方は回避を推奨します。)




最初はこちらの感想を見て、否定派が多いのかなぁと思っていくつか感想を見て回ったんですが、「なのはさん怖い」とか「なのはさんキレたー!」とか「白い悪魔が魔王にパワーアップ」ってみたいな感想が多かったけど、そういうのは大概ネタっぽく書いてて、まじめに書いてる人は大概肯定派だった気がします。


無印の時、フェイトには「全力全開」でぶつかって応えて貰えた。
でも、結局フェイトにはかりそめとはいえ母親を失う悲しみは避けられなかった。
A'sの時にも「悪魔らしいやり方」でしか伝えられなかった。
そして、初代リインフォースを失ってしまった。


だからこそ今回、スバルとティアナには、そんな辛い思いはさせたくない。
そのために基礎を大事に、役割を徹底して、はじめから「悪魔らしいやり方」を必要としない戦い方を教えたかった。
でも、スバルとティアナに伝わらず、二人は「悪魔らしいやり方」をとってしまった。


「…私の訓練、そんなに間違ってるかな…?」
本当にこのセリフは胸にずしんと来るものがありました。
これは二人に問いかけた言葉ではなく、間違いなく自分に向けた言葉だと思う。
自分はこんなにも無力なのかと。


バインドで動けなかったスバルより、自分の考えた戦術が通じなかったティアナより、
二人に訓練の意味と自分の気持ちを伝えられなかったなのはの方がよほど大きな無力感を感じたんじゃないかと思う。


少なくとも私は完全に「なのはの悲しみ」に感情移入して、「なのはがひどい」っていう方向には全然気持ちが向かいませんでした。

この先、本当の死を迎えないためにも、ティアナの行いがなにをもたらすのか、それを徹底的にその身に刻むために。

だから、なのはは、ここでティアナを「殺した」のだ。

これも撃たれたティアナより撃ったなのはのほうが辛かったんじゃないかなぁと。


なのはもスバルもティアナも気持ちは間違っていない。
それは無印のフェイトもA'sのヴォルケンリッターも同じ。


都築さんの作品のひとつの特徴として、「明確な悪は一人もいない」と言うのがあると思います。
無印のプレシアも、A'sの初代リインも止むを得ざる事情で動いている。
シンプルな「勧善懲悪」はあまり見ません。


例外はとらハ3の安次郎ぐらいでしょうか?
A'sでの夜天の魔道書を「闇の書」にした魔道師は「純粋悪」かもしれませんが、少なくとも表舞台には出てきません。


でも今回、スカルエッティのほうはちょっと怪しげですが、これもプレシアみたいにいずれ変わっていくんじゃないかと思っています。
チビライダールーテシアは明らかに純粋悪ではなさそうですがね。