ライブドアとフジテレビがすれ違うのは何か。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0324/ubiq107.htm
買収云々は置いておいて、放送事業者ほぼイコールコンテンツ製造事業者で、かつ独占状態になっているのが問題だというお話。

コンテンツ配信の話をするときに、放送事業の関係者は“コンテンツの再配信”という言葉を必ず使うことが印象に残っている。
この言葉の裏にあるのは、“放送こそが最優先であり、ほかの手段は2番目、3番目、つまり再配信なのだ”という意識だ。

ここが多分一番の「古い」考えだろうと思うんですよ。
音楽事業は、テープとか劣化した保存手段しかなかった時代のビジネスモデル(CDというパッケージ販売)を守ろうとして失敗しました。
映像事業も、VHSとか劣化した保存手段しかなかった時代のビジネスモデルにしがみついてたら音楽業界の二の舞じゃないですか?


あと、わりと「放送の公共性」なんてのを持ってきて「だから新参者には危なくて渡せない」みたいな話も聞きますが、

 例えば、ニュース番組などに関しては、確かに公共性はあるし、それに関しては放送事業という枠でいいかもしれない。しかし、ドラマ、アニメ、バラエティなどの娯楽番組は、公共性があるといってしまうのは、無理があると思う。

というのにはとても同感です。
今までは「本質(公共性)は違えど事実上同じ扱いで問題なかった」ゆえに同じ扱いをしてただけなので、問題がある以上ちゃんと扱いを分けたほうが良いんじゃないかと。